2013年4月を振り返る

2013年10月09日 09:16

今年の初釣行はかなり遅い4月の中旬。本当は真冬も攻めていたかったんだけど、仕事とか体調の問題で自粛してました。だから去年の12月以来、なんと5ヶ月近くも経過してからの釣行になっちゃいました。

穴水の釣り場に到着したのは午前10時頃。本命ポイントには先釣者が居たのでしばらく車の中から様子見。30分程の間に目測で30cm台半ばの黒鯛を2枚釣り上げたんだけど、あれ?あらら?コマセ切れですかぁ?お片付けを開始の様子。

早朝からお入りになってたんでしょうね、どうやら7、8枚キープされていた様ですなぁ、ここからが本番って時にすみませんね、オイラの為に準備してくださったみたいじゃないですかぁ、感謝です。

で、お帰りになったのを見届けていざ出陣(笑)。ここはポイントが狭いので1人しか入れないんですよ、特に海藻が茂る時期は高層ビルに囲まれた小さな公園のようなものでそこしか仕掛けを流せないんです。なのでそこにコマセしておいてくださった貢献度はかなりデカイのです。

3投目からいきなりヒットで40アップ。次は38、35、30と、おい!段々小さくなってるやん!と思いきや42、45とまた大きくなって結局今年初釣りは12枚の釣果でスタート。

牡蠣棚近くをダイレクトに狙える乙が崎でも良かったし、内浦や鹿波の深場もまずまずでした。餌はボイル1本。生でも良いけど遠投、さらにど遠投、フグをかわしてって事になるとやっぱボイルでしょ。ユラユラと餌を落とし込んで行ける場所なら牡蠣を使いたいんだけど、誘いやコマセワークに徹していればそんなに大差ないと思います。実際に釣果あげてましたから。

針は大きめのチヌ5号です。オイラは1年を通して4か5号です。ちょっとなぁ、って時でも落としても3号まで。真冬の超渋い時期でもちゃんと喰わせれば5号だって飲み込んで来ますよ。ハリスは1.2号が中心で、海藻まみれな状況だと1.5も使いますが、状況によってはゼロ8も使います。竿はゼロ6か1号、夏場は0号になりますがベースはゼロ6。道糸は1.5。

コマセのカーテンの中をユックリとヒラヒラ落ちるように刺し餌を沈めて行きます。ある程度沈んだらエビがピョン、ピョンと跳ねて30cm位上に逃げるようなイメージの誘いをして又ユックリ沈める。この時期の黒鯛と海藻の森は切っても切り離せない関係にあります。なのでその海藻に共生している小エビなどの動きを演出するんです。これが効く(笑)。

前当たりはジワ~ッってのが多いですが、オイラはあまり本当たりまで気長には待ちません。前が出たら積極的に誘いを入れます。「あ!餌が逃げちゃう!」って、焦らせるように誘います。1mも2mも誘い上げてはさすがにダメですが、ほら、自分だってご飯食べてるとき、口元からポロッとおかずが落ちそうになった時咄嗟に受け止めようと手が出るでしょ?黒鯛は手が無いから口を使ってしまうのですよ。その誘いです。

春はまだ水温が低いので競争させて喰わせる釣りは出来ませんからね、ソフトだけど積極的に攻めるんです。そして黒鯛を掛けたら大きく竿を煽って喰わせた場所から早く引き離しつつ、余裕をもってコマセを追い打ちしましょう。居着きの黒鯛じゃなければ必ず複数匹以上の群れで居ます。喰わせた場所で暴れさせると他の黒鯛に危険信号を出させてしまいます。なのでまず群れから引き離す。そして少しビックリしてる他の黒鯛たちを安心させる為に追い打ち撒き餌を入れるんです。結果、掛けた黒鯛を仮にばらしてしまっても、この撒き餌の効果は抜群なんですよ。必ず次が来る。

黒鯛ってのは数釣りの魚なんですよ、マジで。

4月はこの誘いがうまくいきました。海藻さへ嫌がらなければ大丈夫。変化の無い場所にはヒトデとナマコしか居ません。こんな釣りにくい場所で掛けても取り込めねぇよ!って最初から敬遠しては釣果も有りません。まずは掛けて、バラシてるうちにベストな竿さばきや立ち位置、攻め方が解って来るんです。それがまた上達する面白さに変わるんですね。