新連載5 クロダイこませ検証考 違うブレンドこませで、隣同士で比べてみた!おおっ、違うもんだねぇ!

2014年10月29日 21:15

前回ちょっといい思いをしたあの場所に行こうと思ったんですがぁ、あそこは一人しか入れない場所。なので致し方なく初めて行く七尾市の能登島向きのポイントに弟子と二人で釣行となりました。広大な釣り場でどこに入っても黒鯛がウジャウジャ居そうな場所だったんですが、案の定釣り人の影があちこちに見えております。大きな湾ですから四季を通じてポイントを選んでいけば周年、黒鯛ちゃんに会えそうな所です。

車を止めてはポイントの様子を観察して、結局決断したのは何の事はない、大突堤の真ん中辺り。先端近くは変化も潮流も今ひとつ。それに比べて真ん中辺りは起伏に富んでいて流れもそこそこ有りそうです。

 

さて、こませですが、集魚効果を満遍なく引き出す為に実は前日の夜に練っておき、熟成させたんです。オイラのブレンドはこれです!↓

これをミックスするんですが、ちょっとコツがあります。

まずオキアミをスライスしたらここにいきなり、ぬるま湯をたっぷり加えてジャブジャブしちゃいます。オキアミ汁っつぅか、オキアミスープって感じです。お湯の中にオキアミエキスで出汁を取るようなものです。こうです!↓

こんな状態にしたらそこにチヌパワーとMPを加えて攪拌するんです、そう、粉末にすぐさまこのだし汁を吸わせて、さらに含まれている酵母の活性を最大限に引き出すようなイメージです、それも人肌にね(^O^)。

この二つを加えて練ってもまだ、ちょっとだけユルユルな状態なんですが、これに最後におからダンゴを加え、強烈なエキスを波波と湛えた水分を一気に吸わせて仕上げちゃうんです。おからダンゴの細かな粒子全てが完璧なるエキスを抱え込んでくれるのでいい感じに海の中で広がってくれるんですよ、コレが。しかもここから半日熟成させる訳ですからね、ヤバイですよハッキリ言って(((o(*゚▽゚*)o)))。

 

一方弟子もオイラのこの熟成こませに痛く想いを寄せておりまして、前日練り込みのこませを持参してきました(*゚▽゚*)。

ただし内容は違います、彼は白チヌベースにMPと激荒で仕上げて来ています。うんうん、面白い、比重も拡散の仕方も違うので並んで釣れば何か違いが出る可能性があります、面白い!やってみよう!(笑)

 

水深平均約7mのポイントに約15mの距離を挟んで並んで釣り始めました。お互いにスルスルで落とし込んで行く釣り方でスタートしたんですが、いかんいかん、当たりも無いままに刺し餌が無くなり、気付けばハリも無い(泣)。どうやらここもフグが群雄割拠している様子でかなりの苦戦です。データでは彼のブレンドのほうが比重が少し高いので、下層で効いている筈です。それもあってか餌盗りもオイラのこませ周りの方が姿の見え方が浅いように感じました。彼はやはり下層で餌盗りが動いているようです。なるほど、こんな所にも微妙な差が出るんですね!黒鯛用の餌には黒鯛だけが活性化されると信じていらっしゃる方も多いようですがそんな都合の良いものではありません(笑)。黒鯛は勿論ですが他魚も活性化されるんですよ、他魚もいっぱい寄るんだけども黒鯛の寄りもグンと多くなるって事です。だからコマセワークなどでこれらを分ける技術も必要になるってことであります。

粘りましたがここでは状況も変わらず、チヌの気配もなく、思い切って弟子に釣果を保証してあげよう!って事で、思い切って前回好調だったポイントに移動する事にしました(´;ω;`)。

かなりの強風ではありましたがポイントには釣り人不在。弟子をメインノポイントに入れて、オイラは干潮で露出した岩盤の出っ張りに足場を構えました。釣り始めて10分も無い位にいきなり弟子が悪戦苦闘!海藻と岩の張り出しにビビリながらゲットしたのはなかなかの46cm!あぁ、良かった!ボーズからは開放されてチョットだけホッとしました(*゚▽゚*)。

次はオイラ!・・・・と思いきやまたまた弟子にヒット!40有るか無いかですが藻に巻かれながらの取り込みに大騒ぎ(;_;)。

次はやっとオイラで42cm、次はまた弟子で40cm、、、、こんな繰り返しになりました。

 

弟子のポイントはシモリ根が大きく川の字になってますからその間、あいだがポイントになります。なのでコマセを集中して入れる事により黒鯛が寄るとそのコマセに居ついて出て行かないんですよね。そんな時にはある程度底にコマセが残ってくれるような今日のようなブレンドが絶対的有利になります。これが良型の数釣りにつながりました。

一方オイラのポイントは20m先まで海藻の超密集地。しかも藻のジャングルの向こう側は岩の切れ目でストンと落ちておりその先は砂地、そこで良型を掛けてもポイントになるのがその岩盤の際ですから、掛けたと同時に海藻の根に巻かれるかシモリに取られるかでバラシも連発。なのでまず、掛けるだけでも今日のようにある程度拡散するブレンドがそれはそれで良かったようです。弟子のブレンドだったら際ばかりに魚が集中して、結局は殆ど取り込めなかったかも知れません。

で、結果ですが(*゚▽゚*) ↓

弟子よ、良かったね!人生初の良型の数釣り。うん、ここからまた沢山学んだよね。

でもさぁ、まだまだオイラとは張り合えません(((o(*゚▽゚*)o)))。

コマセの活用法や刺し餌のローテーション、食わせから取り込みまで、さ、勉強勉強!

皆さんも是非、熟成こませ、お試し下さいね!では。