連載回顧録22 入れ食いで数釣り 今季初!

2014年05月13日 15:41

やっと待ちに待ったクロダイシーズンが始まったというのに、思うような数釣りにはなかなか恵まれずに居たオイラでしたがぁ、とうとうその念願が叶ったのでありまする。前回アジの大群に見舞われた能登島の北側のポイントがどうしても気になっての釣行でありました。

ほどほどの水深、砂地と根が点在しつつも大きな藻の繁茂地帯も有って、しかも日本海側の湾内ではありながらもそこそこ潮が通る場所。ここに乗っこんで来ないなら他にどこに乗っ込むんやろ?って場所ですから絶対に結果が出せると信じての釣行でありました。

朝の5時半に釣りを開始。

1時間程はエサがコジコジされるも明確な当たりもなし。前回ウヨウヨしてたアジもこの日はウキをいじって来る気配さへ有りませんでした。

「釣れんなぁ、、、、水温も順調に上向きに推移しとるのにしっかり当たりが出んのは何でやろぉ?。。。。」ずっと試行錯誤しながらおりましたら原因が突如判明いたしました。丁度仕掛け交換で下を向いていた時でしたが、

プシューッ!バフッツ!っと記憶にあるような大きな音が響き渡りました。あ=========っ!!!!!

私の前方30m程の距離に突然海面を割って現れたのは正しくイルカの群れ!5~6頭は居るのでありましょうか、朝ごはんの漁ですかね、こんな時間ですから。今年もとうとうこんな所まで入ってきやがりましたかぁ(´;ω;`)。

これでは釣れるものも釣れない訳でありまする。ここは思い切って場所替りしようかとも思いましたが、そんなに長居はしないだろうと判断してオイラもイルカウォッチングを楽しみながらオニギリをほうばる事に。で、コーヒーを飲み、お茶を飲み、タバコを吸い、道具箱を整理し、30分程でやっと立ち去って頂けました、良かったぁ!(^O^)。

 

でやっと釣り再開。さっきまでお通夜の席みたいにシーンとしてた海だったんですが、今やコマセを入れるとまるでお祭り状態になってます。グレちゃんが大量に湧き上がり、ほかにも様々なお魚さんが乱舞してさながら竜宮城のサタデーナイトフィーバー? 仕掛け投入するやいなや数秒で素針を引かされます。いやいやいや、閉口しちゃいそう。これは思い切って何とかしないとクロダイさんにはお目にかかれないかもですな(ToT)。

まずはこの他魚さん達とクロダイさん達を別々にする試みをしましたが何をやっても効果が出ず。仕掛けも色んな考えからその都度変化させて行きましたがそれも全然ダメ。で結局、クラーボックスをガサガサと掘り出して発掘したのが丸サナギでありました。「まだちょっと早いのかな、でも生沖あみもボイルも練り餌も全然通用しないからなぁ。」ってサシエにしてみたんであります。それでも盗られるかもって思いながら他魚さん達の少ない場所に投入してみました。5秒、15秒、30秒とそれぞれ流してみましたが今度はかじられても来ません。「おぉ、しっかり残って来るじゃん。そんなら今度は思い切りど真ん中に投入してやろうじゃないよ。」ってやってみたらまた齧られずに残って来る。

「う~ん、微妙やなぁ。数秒で素針を引くのも悲しいけどこの魚の大群のど真ん中に入れて何も当たらず新品のままのサナギで粘るってのもなぁ、究極の選択みたいじゃん。」そんな愚痴をこぼしながらもちょっと様子を見てみようとね。

数投目でした。ウキが僅かながらモゾっとしたのですがそこから食い込む事もなく、誘っても反応が無かった為回収してみたんでありますが、うん!齧られてますな!こりゃ居るんだよ、絶対に(*゚▽゚*)。もしかして中層近くまで浮いて喰ってる可能性も有り?って考えて、仕掛けのストッパーの位置を1m程浅くして投入してみました。

ウッツラウッツラとウキが流れ、グレちゃん達の大集団の中に入ろうとした時に道糸がスルスルと走って、竿先っを軽くノックしてウキがモゾモゾとゆっくり沈んで行きました。これやろ!って叫びながら合わせますとガツン!

「おぉおぉ、いいね!こりゃ間違いなく黒鯛さんの引きやね!」そんなに重量感は有りませんでしたが次第に足元に近づいてきました。ここで追い打ちのマキエもちゃんと入れておきます。

難なく取り込んだのは35cmの本命。「エヘヘ、やっぱサナギでしたか(´∀`*)。」

今日はもうこれで攻めるしか無い感じだね。そうやってるとまた当たりが出て今度は40cm有るか無いかをゲット。また数投目で35cm。「ヨッシャーっ!今日はバコバコにしてやるぞ!丁度食用在庫も尽きたんで冷凍分も持って帰らなきゃ。」

ところがこの後すぐに潮が止まって当たりが遠のき、逆向きに流れ出してからは水温も下がったみたいで苦戦を強いられてしまいました。「う~ん、かなり厳しい状況ですなぁ。潮が変わるまでは暫く我慢かも知れないなぁ。」そう思ってからまたサシエを沖アミに変えてみました。

変えて第1投からウキはビュイーンと海中に突き刺さって行きます。お?お?割に引くじゃん?って、

上がって来たのは30cmのグレちゃん。わぉ!このクラスも混ざってるんならこれも良いかもね!って間髪入れずに浮気。

マキエ広範囲、ウキ遠投、手前に仕掛けを引きながら今度は縦に切ったコマセを被せ、仕掛けがピンと張った状態で待つとウキ入れと糸走りと竿先ノックが同時に起こるような感じですぐにヒットしてきます。小さいのは20cm位ですが、25~30cmも結構な割合で掛かってきます。「あぁ、大会にこんな風に釣ってみたかったなぁ(´;ω;`)。」なんて、ちょっとノスタルジックになりつつも夢中で2時間ほど釣ってました。

「イカンイカン、クロダイさん釣りにきたのに!」そうハッと思い起こしてサナギに変えてみました(それってさぁ、サシエ変えただけじゃね?)(^O^) 。

でもすぐに釣れたんですよ、26cmの黒鯛ちゃん。まぁこれは海にお帰り頂きつつ、次は25cm。これも海にお帰り頂きつつ次も25cm。。。。。う~ん、どうゆう事なん?グッドサイズはどこなん?今の群れはある意味「型揃い」なん?27cm以下絶対にリリースと決めておりますのでこれを本来、クロダイちゃんと呼んではダメですし、数にも入れてはいけないのでありますので何とも中途半端な気持ちで一杯になりましたがぁ、決まりは決まり!そうゆうもんだとここはしっかり割り切ろうぜ!

 

結局この日、粘りに粘って最後まで集中して釣りまくりましたがキーパーは最初の3枚で終了。この3枚を入れて頭の中で数えていた枚数は73枚!勿論黒鯛族とグレ族の合計ではありますが、多分黒鯛族は27枚だったと思います(合計の73は数えてましたが、内訳の数字は微妙に自信が無いっす)。久々にやり取りの肩こりがちょっと清々しいかも(*゚▽゚*)。

 

朝一番のイルカが居なかったらなぁ、、、何か絶対にデカイの居たと思うなぁ。次回に取っておこうか(((o(*゚▽゚*)o)))