連載回顧録5 どアホ釣り師誕生!

2014年03月09日 20:53

まずは本題に入る前に、皆々様に御礼とお知らせです。ちょちょいと軽い気持ちで書き始めたこの回顧録だったんですが、書いてる本人自身がビックリする程に皆様からの反応が凄いようでして、あたふたしているのが実際の所であります。普通ならもっと気合を入れて!とか思う所なのでしょうが(笑)、背伸び出来るほど足も長くはないですし、見栄を張れる程の実績も有りませんので、今まで通り軟弱なタッチで書き連ねていこうと思っております。

ただ、毎回のタイトルがややこしくなってしまいますので、今回からスッキリと?(笑)、連載回顧録として番号を譜って行こうと思います。なので今回は「連載回顧録5」となります。

これからもつたない話で恐縮ではありますが、何卒ご愛読の程お願い申し上げます。(*゚▽゚*)

 

<磯師 デビュー!>渡船屋の親父とオイラの会話~

 

「深瀬さん!ふ~か~せさ~~ん!おらんのか???!」

「あ、はい!オイラです。すんません。」

「あぁ、深瀬さんね?電話であーだこーだ言うてたけど、何やその、今日初めて乗っかるんか?磯に。」

「そうです、人生初の磯釣りです、右も左も解らんですけどいろいろ教えてください、宜しくお願いします。」

「で、今日はどこに乗りたいん?」

「????え? 磯ですけど、、、、」

「だはははっはっ!(爆) おもろい奴ちゃなぁ(笑)、うちは渡船屋や~、磯以外の行き先が無いわぁ!(^O^)」

「(;´∀`)、そうっすよね、え?オイラの乗る磯、決まってるんじゃないんすか????」

「そんなん最初から決めてる訳やないよ、ほれ、あっち方面とかこっち側とか、行ってみたいエリアの話や。」

「いやぁ、、、全く解んないっす、とりあえず足場がいい所でお願いします。」

「足場なぁ、言いたい事は解るんやけどな、磯っちゅうもんは岩やんか、せやから基本的にはコンクリみたいな真っ直ぐは無いんよ、キツそうに見えても乗ってみるとそうでもないっちゅう所もあるしやな、平坦に見えても立ってるんにキツイ所も有るよ。まぁ、波被る心配無さそうなとこでおまかせでやってみるか?(笑)」

「あ、はい、じゃぁおまかせでお願いします。」

そんな会話があって7、8人の釣り人と船に乗っかった訳でありまして、船頭の「ほな行くで~」って拡声器から響くダミ声を合図に出港となりました。ゴゴゴッ、ゴ===と、勇ましい船のエンジン音が響き渡る中、高鳴る鼓動を必死に抑えつつデッキの手すりにしがみついたオイラでした。

船は低速でゆっくりと港を出て、「うわ~、こんな素敵な景色観ながら釣り場に向かうのかぁ、マジでテンション上げ上げじゃ~~ん。」なんて感慨にふけってたんでありますが、船が沖に舳先を向けたその瞬間!

バリバリバリッ!ギュイイイイイイイイイイン=======っと全速力で急発進!F1かっ!って思う位の加速力です。

Gを感じながら振り飛ばされないように渾身の力でしがみついていたオイラの場所は、舳先から一段下がった辺り。そこには容赦なく凄い勢いの水しぶきが弾け飛んで来まして(泣)!あちゃぁ~~滝の荒行ですか~~!って感じです!ほんともうメッチャクチャのズブ濡れ!「死ぬ~~!」って思わず叫んだか否かは定かじゃありませんが、船はなぜか急に減速。

「あらら、深瀬さん!そんなとこおったら風邪ひくやん、こっちおいで~っ。」って船頭!おい!最初からそう教えてくれ!(笑) オイラだけ今、泳いできたみたいになっとるやん(笑)。。。。。他のお客さんも揃って大爆笑でした。

そんなこんなでトモに移動してホっとしましたよ、もう大丈夫。

って安気かまそうとおもったら 「はーぃ深瀬さんから行こか?!カベに着けるから準備してや~!」って船頭からの指示。

「カベ?」なんかその名前、嫌な予感。船が減速して舳先を島の方に向けると「!!!!!!!マジっ?!?!」

それって壁じゃん!「無理無理むりむり!いや、ちょっと無理っすね!やばいっす!え?え~~?!」

「大丈夫やよ~!舳先くっついたら荷物を岩の出っ張りに引っ掛けてな。そんでもって体ひとつで登るんよ。上は結構安全な感じになっとるで、棚二つくらいでサラシの切れ目狙って!気楽に頑張ってや~(笑)!」って、おい、こえーよ@@@@

 

拒否しきる間もなく強引にホースヘッドが磯にギューッとドッキング!頭ん中はもう完全に真っ白でしたがとにかく必死で道具をゴツゴツした岩の突起に掛けて、バッカンは磯の凹みに放り投げ、最後は自分が岩壁にへばり付いて、、、

「ここ登るんですね!?」って聞こうと振り返ったら、コラー!もう船、バックしとるやん!(ToT)

必死こいて登りましたよハイ、その壁を!3m位登ってみたらそこにはちゃんと道具を置いて足場もキープできる地形になってて、あぁ、ひとまずやっと安心出来た訳でありました。深呼吸。。。。。。。はぁ。

あれ?ん?でもさぁ、オイラ今日磯上がりまでずっとこの岩壁にもたれるようにして釣りする訳?(´;ω;`)

竿を振るってもさ、どうやって振るの? え? 弁当も立って喰えってか?

まぁ考えだすとキリが無いくらいに不安が沸き上がて来ますから、いっそもう覚悟を決めて楽しむしか無いと割り切った訳でありますよ。(笑)

「よーし、さっそく準備して釣るぞぉ!」

 

かくしてオイラの初磯釣りは第1投へと着実に進んでいったのであります。   

 

つづく