回顧録3 釣りにのめり込んだ あ・の・ひ 2

2014年03月04日 20:59

ちょこちょこと釣りを教えて下さった先輩は突如台湾に転勤しちゃいまして、その先輩の釣り仲間の方々にたま~に誘っていただく程度になっちゃいまして、否応無しに独学の日々がスタートしてました。

とは言え、自分はただ釣るのが面白おかしいだけでしたから、投げでキスやカレイ、夜釣りでセイゴやメバル、渓流でアマゴや鮎など、コレだっ!って特定のターゲットも無いままにどんどん手を広げ、道具や仕掛けの種類だけがあれよあれよと言う間に増加してました。それに釣り雑誌やら図鑑やらね。正しく釣りバカの浜ちゃん状態でしたね(笑)。でもこの頃から自分なりに釣りのいろんな雑学が入り込んできまして、どうやらクロダイやグレってお魚が一番、ダイナミックでマニアックなターゲットなんだって思い初めてたんですよ。その理由?(笑)

だって釣り雑誌を見るとどの本にもメインを飾ってるのはクロダイやグレでしたし、記事を読むと、生半可じゃ釣れないよー!的な感じで、メッサ難しいから上級者になってからやりなさい的なオーラさへ感じてたんっすよね(笑)。あんたごときにゃ千年早いぜ!みたいな。そう言えば釣りを教えて下さったあの先輩も、「お前はここで、ここに居る鯖を全て釣りなさい。俺は少し向こうでユックリ黒鯛でも狙って来るからさ。」って言ってたし、ま、今思えば、オイラは餌盗り担当って事だったんでしょうけどね。鯖は全部こっちに引き寄せとけ!な雰囲気満々でしたわ。(笑)

そんなクロダイと、一度は釣り上げてみたかったスズキをまずはゲットしようと(えへへ、まだそんなの一度たりとも掛けた事さへも無いくせにですよ~っ)、電気ウキぶら下げたいつものタックルを持参して釣行したんですよ。

堤防の常夜灯の下やその周辺がいいよって予習してましたから、あっちゃこっちゃそんな場所に仕掛け入れてみたりしたんですけど、途中で糸を巻きすぎて竿先を折ってしまったのであります。予備のタックルもねぇし、どうすっかなぁなんて悩んだんですが、そこは初心者!深く考慮する事もなく、リールを片手に持って竿は使わず、電気ウキも外してただ、一番先につけてある針の重みだけで刺し餌をゆらゆらと沈めていったのでありますよ、はい。漁師さんの釣り方ですわ。

なぜにそうしたのかは未だに解らないんですけど、とにかく少しずつ糸を送っていったんです、堤防の際を。

 

めっちゃ突然でした!ゴーンっ!!!!ギュイ=ン!!!!!と糸がひったくられて、

「あだっ!」って叫んだ瞬間に糸はプッツリ切られてしまい、もっと言うならオイラの人差し指からも鮮血がジュワ==ッ。

糸切って、指切って、ジュワー。。。。(´;ω;`)

「な、な、何?!今のなに!?」って口から飛び出した心臓を慌てて喉の奥に流し込みながら、荒くなった息で強引な深呼吸して、小刻みに震える傷んだ指先をタオルで押さえていました。「すげっ!」 その一言です。

それが実際には何だったのかは解りませんが、今までに経験した事のない超デカイ感触だけが体中に刻まれた瞬間でありました。デカイお魚さんは修行しないと獲れない!やっぱそれが結論だった気がします。

それからは技術って事も常に念頭に置いた釣行が始まりました。食わせて掛ける技術、確実に浮かせる技術、安全に取り込む技術。ここにテーマが段々定まってきたのです。予習と復習と復讐(笑)。一気にモチベーション、マックス突入でした。

風呂に仕掛けを持ち込んで実験する事も覚えて、やたら入浴時間が長くなりましたし、誰も居ない夜の公園で砂場に描いた直径50cmの円にウキを正確に投入する練習、飼い犬の首輪に道糸をくくってからボール投げして、竿の感触を確かめる「虐待!?」チックなトローリング練習も少しだけしたり(笑)、あ、でもうちのワンコ、それなりに楽しんでましたから千%虐待ではありません。(´;ω;`)

そしてそれから2、3ヶ月後でしたかな?名古屋港で生涯初の、念願の黒鯛をゲット!何と初物が52cm!

こんな超ウルトラスペシャルラッキーミラクルな釣果をゲットしてしまった事で、このあとさらに大変な釣り人生へと後押しされてしまった訳なのでありますヽ(;▽;)ノ

ではまた第4話をお楽しみに~~~~~~~~~~っ!