回顧録1 釣りを始めた あ・の・ひ

2014年02月26日 20:47

どこにでもよくある話ではあるけれど、勤めていた会社の先輩に大の釣り好きがおりまして、何度も何度もしつこく誘われていたんですよ。釣りそのものは子供の頃近くの川でフナを釣ったり、海水浴なんかに連れられて行くとオヤジがどこからか貸竿とか借りてきて、小磯のタイドプールとかで小魚を釣ってた程度には経験してたんだけどまぁ、自分から飛び込んで行くような情熱なんぞはさらさら無かった訳でして。しかも釣りなんてものは老人や子供が退屈しのぎにするもんだなんて、勝手に思い込んでいたものですからとにかく断り続けてたんです。

でもある日とうとうそれ以上はもう断りきれなくなってしまって、超仕方なく、今回だけの一回限り的な、本当に義務感以外の何物でもない気持ちでイヤイヤ夜釣りに付き合わされてしまったのでありますよ(泣)。忘れもしない、知多半島の東海市。工業地帯の埋立地でした。

先輩から借りた道具に青イソメを刺して言われるがままに電気ウキを放り投げると、ウキの赤い閃光はすぐに勢い良くビュイーンと水没して行きました。何?何!意味解りませんけど?って思う間もなく竿先は強引にひったくられ、竿は満月!手元にはギュンギュンと魚の引きが伝わってきてビックリなんてもんじゃありません、心の準備も無いままにもう心臓バコバコです!

走り回る魚を必死で寄せてくるとまた抵抗して勢いよく走り周ります。頭を真っ白にしながらエイや!と抜き上げるとそれは、30cmほどのサバでした。今まで多少の釣り経験の中では考えられない程の強い引きだった訳ですからビビッたっていうか、興奮したっていうか、まぁ、感動だったんですよね、しかもサバ大好物だったので!(笑) 超嬉しい!みたいな。

で、オイラのあまりの喜びように先輩も嬉しかったんでしょうね、「オモロイやろ、このサバ、どんだけでも釣れるから死ぬほど釣りまくれ!(笑) 俺は向こうで黒鯛狙うわ真剣に。」ってエサをたんまりとオイラの足元に置いて行ってしまったんですよね。うまいこと一人にされちゃったんですけどつい今しがたの感動がしっかり残ってますから、それがどうこうと考える隙間もなくて、すぐに次の仕掛け投入ってなるんですが、何度やっても入れる度にガツンガツンとサバが入れ食いまして、最後にはもう笑いが止まらなくなっちゃって(((o(*゚▽゚*)o)))

何匹釣ったんでしょうか、とにかく帰りにはサバがクーラーからはみ出る位に山になってました。もう、「釣りってメッサおもろいやん!」って具合で、次も是非釣れてって下さいってお願いしてましたね、土下座しちゃう勢いで!(^O^)

ここからオイラの釣りはスタートしたんですが、、、、サバは天下の回り物。そうは順風満帆には行かなかったんですよ。

3、4回連れてってもらってその都度入れ食いだったものですから、こりゃ真剣に考えなきゃヤベェだろっていう事で、万を持して自ら釣具屋さんに出向き、道具一式を揃えちゃったんです、とうとう、つか、ついに。

ほら、そうなると今度は自分の道具で釣ってみたいってのが当たり前の人情ってか願望ですから、一人でもホイホイと行っちゃう訳ですよね、車飛ばして。覚えたてのハリ結び、仕掛け作り、やって試したいんですわ。

ところが、、、、、、釣れん。あれ?、、、、釣れん、、、、自分の道具だと釣れんの?、、、サバは、、、?、、、、、

でまさか予想外のボーズを喰らいそれが2回、3回と続いて行って、とうとう5回連続で何も釣れず。(ToT)

打ちひしがれて落ち込んで、何で道具までいい気になって買っちゃったんだろと反省しきり。

まぁ、普通だとこんなんで釣りやめちゃう訳なんでしょうが、オイラは違ったんですよ。「道具代もと引くなら魚何匹釣らなあかんのだろ?」から始まって、「このまま魚ごときになめられてたまるか!」って、どうゆう訳かここから一気に火が付いてしまったんであります。こんな人、いません?(*゚▽゚*) いますって、絶対。

 

さぁ!ここからどんな釣り人生が展開された行くのでしょうか?! 第2話をお楽しみにっ!   {続く}